ブリーダーはショー・ブリーダーと、一般のブリーダーの2種類に分けられます。
ショー・ブリーダーは、犬の質や犬種の保護発展を考えて繁殖をしています。各犬種の団体などが主催するドッグ・ショーに犬を出場させて、第三者的な立場の審査員に犬を審査してもらいます。そのうえで、チャンピオンなどのタイトルを取得した犬を繁殖に使っている場合がほとんどです。これに対して一般のブリーダーは、飼っていた犬がかわいかったからと繁殖や子犬の販売を始めていることがよくあります。
ショー・ブリーダーと一般ブリーダーのどちらがいいかは、いちがいには言えません。ショー・ブリーダーでも、高い犬がいい犬だと主張する人や、看板犬の多くが海外からの輸入犬である人は、あまりおすすめできません。
一般のブリーダーは、購入後も親身になって相談にのってくれることが多いです。ただし、自分の犬がかわいいあまり、骨格などの構成に問題があっても繁殖に使ってしまうブリーダーもいるので気をつけましょう。
頼れるブリーダーを見きわめるポイントは、訪問したブリーダーの家の庭や玄関まわり、室内がにおわないことです。子犬を家族として迎えるのであれば、親犬がドッグ・ショーで活躍した話や犬の色などよりも、トイ・プードルという犬種を愛する言葉が会話の中にどのくらい含まれているかで判断することをおすすめします。犬に関する知識をたくさん教えてくれるブリーダーもいいですが、犬への愛情を感じさせてくれるような話をしてくれるブリーダーなら、購入後のアフターケアも万全でしょう。礼をつくして見学に行ったあなたに、ていねいに説明してくれるブリーダーがおすすめです。ブリーダーとは犬の一生を通じておつき合いしていくつもりで、尊敬できる人を選びましょう。
ブリーダーに連絡をとるときのマナー
ブリーダーに連絡をとるときは、ブリーダーが手塩にかけて育てた子犬たちを「ゆずってもらう」という意識をもってください。メールなどで気軽に問い合わせるのはおすすめできません。問い合わせの電話をする前に、購入する子犬の条件を整理しておきましょう。
●犬の質と価格のどちらを優先するか
●オスとメス、どちらがほしいか
●どのような毛色のトイ・プードルがほしいか
●自分で子犬を見きわめたいのか、ブリーダーの経験や知識に基づいて子犬を選んでほしいのか
などです。
最初にブリーダーに電話をするときは、お昼どきや夕方以降などの時間帯を避けます。午後2時くらいがいいでしょう。最初の電話では自分の名前を伝え、ブリーダーに電話をしてもいい時間帯を聞いていったん電話を切り、指定された時間にかけなおすようにします。
電話をかけなおしたら、トイ・プードルの子犬を探していることを伝えましょう。相手の対応がよければ、犬舎を見学させてほしい旨を伝えて日時を決めます。
見学に行ったときに、子犬の条件などを伝えます。希望に合う子犬がいるようなら、子犬の価格や引き渡しの時期、育て方などについて話し合うといいでしょう。ブリーダーの家には、あまり長居しないのがマナーです。
Column マイクロチップは入れたほうがいい?
マイクロチップは、IC(超小型集積回路)に犬の個体識別番号を書き込んだものです。獣医師が注入器を使って犬の背側頸部(背中側の首筋のあたり)にマイクロチップを埋め込みます。専用の読み取り機(リーダー)を近づけると、ディスプレイに個体識別番号が表示されます。獣医師、動物愛護センター・検疫所の職員など限られた人だけがアクセスできるデータベースで個体識別番号を照会すると、登録されている犬の名前、飼い主の連絡先などの情報が表示される仕組みです。
マイクロチップ自体には電池が必要なく、一度埋め込めば愛犬の生涯にわたって飼い主があなたであると証明することができます。改正された動物愛護管理法が2006年6月1日から施行され、ニシキヘビなどの特定動物にはマイクロチップの装着などによる個体識別が実施されます。全国の動物愛護センターにも、マイクロチップのリーダーが導入されるでしょう。リーダーの普及がすすめば、鑑札を着けていない愛犬が迷い犬になっても、動物愛護センターへの収容後にマイクロチップによる身元の照合がなされ、あなたの手元に帰ってくるのです。また、2004年から新たな検疫制度が施行され、日本に入国する犬猫などの動物は、マイクロチップによる個体識別が必要です。
こうした多くの利点があることから、マイクロチップの装着を前向きに検討されることをおすすめします。マイクロチップの装着については、かかりつけの獣医師に相談をしてください。
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