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日頃のスキンシップや食餌の管理があなたの愛犬を守ります。

病気になってから治療をすると、飼い主に精神的、経済的な負担が生じます。あなたの犬のためにも、病気の予防に重点をおいた生活をしましょう。

信頼関係を築いた。獣医師にこまめに相談を

日頃のスキンシップや食餌の管理(50~55ページ)は病気の早期発見や予防に役立ちます。飼い主は、犬の食餌の量、飲む水の量、便の量や硬さ、尿の量や色、歩行状態、呼吸法、耳・口・鼻などの色、においなどを観察しましょう。いつもとちがうようすが続いたら、早めにかかりつけの獣医師に相談してください。

動物病院で受けられる一般的な検査には、血液、糞便、尿の検査があります。はじめて子犬を迎えたときは、腸内に寄生虫がいるかを調べるために糞便検査をします。そのときに、先天性疾患や発育状態、ノミ・ダニなどの寄生虫の有無を確認する健康診断を受けましょう。獣医師は、その犬に合った育て方、予防法、健康診断の時期などを指導してくれます。

成犬になってからは、1年に1回のフィラリア検査と一般的な血液検査を受けましょう。とくに異常がなく、獣医師からの指示もない場合は、予防接種やフィラリアの予防薬をもらいにいったときに受ける簡単な健康診断だけで十分でしょう。

シニア期(PART7)に入ったら定期的に診察してもらい、一般的な血液検査、糞便検査、尿検査を受けましょう。

獣医さんに相談したこと聞いたことはメモしておくと役立つよね

犬の肥満になる注意しましょう

生活習慣病とは、日常生活で体に負担がかかる習慣を続けることで発症する病気のことです。糖尿病、肝臓病、腎臓病などがあり、多くの病気は慢性疾患です。人間とまったく同じ食事を与えてしまったり、美食や過食、運動不足になったりすると、犬は肥満になりがちです。肥満は、高脂血症、心臓病、ホルモン異常による病気などの原因となります。発病してから治療をすると、愛犬や飼い主に負担が生じるので、肥満の予防に重点をおきましょう。

犬の肥満度を調べるために、ボディ・コンディション・スコア(BCS/下記参照)を活用しましょう。犬の肋骨と腰を触り、おなかの脂肪を見ます。BCSが4もしくは5の犬は、減量が必要です。食餌は減量タイプのドッグフードに切り替えましょう。また、散歩は涼しい時間帯を選び、歩く時間を徐々に長くして運動量を増やします。犬のようすを見ながら、ゆっくりと減量しましょう。

ボディ・コンディション・スコアで犬の肥満度をチェックしましょう

BCS 肋骨 腰部 腹部

1

やせすぎ

皮下脂肪がまったくなく、肋骨に簡単に触ることができる。

皮下脂肪がなく、助骨、腰椎、骨盤など、骨格が浮き出ている

腹部ひだ(後ろ側のつけ根付近にあるひだ)が深くなっており、腰の部分が明らかにくびれているので、砂時計のような体型をしている。

2

やせぎみ

肋骨

肋骨に簡単に触れるが、皮下脂肪はごく薄い

肋骨、腰椎、骨盤など、骨格は浮き出ているが、皮下品肪がわずかにある

腹部ひだ(後ろ問のつけ根付近にあるひだ)があり、腰の部分がくびれているので砂時計のような体型をしている

3

理想体重

適度な皮下脂肪におおわれていて、助骨に簡単に触れる

なだらかな輪郭、またはやや厚みがある外観で、触ると薄い皮下脂肪の下に肋骨、腰椎、骨盤などの骨格があるのがわかる。

服部ひだ(後ろ脚のつけ根付近にあるひだ)があり、型にややくびれがある。

4

やや太りぎみ

中程度の下におおわれていて、肋骨になかなか触れない

なだらかな輪郭、またはやや厚みがある外観で、触ると肋骨、腰椎、骨盤などの骨格がかろうじてわかる

腹部ひだ(後ろ脚のつけ根付近にあるひだ)や腰のくびれが、ほとんど、あるいはまったくなく、背面はわずかに横に広がった状態

5

肥満

厚い皮下脂肪におおわれていて、肋骨に触るのが難しい

厚みがある外見で、助骨、腰椎、骨盤などの骨格に触るのが難しい おなかが張り出して下に垂れ、脚にくびれがまったくなく、背面は非常に広がった状態。背骨のまわが皮下脂肪で盛り上がると、みぞのようになることがある

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