人間社会からは問題とされる犬の行動は、ほとんどが犬の本能に基づくものです。
犬には根気よく人間社会のルールを教えて、「飼い主に従うといいことがある」と教えていきましょう。
困った行動①~犬の権勢症候群
オモチャを取り上げようとすると怒る犬は、権勢症候群の疑いが濃厚です。
犬がかわいいからといって甘やかすと、犬は飼い主より上位に立とうとします。
頭がいいトイ・プードルにあやつられる飼い主にならないよう、あなたがリーダー・シップを握りましょう。
以下の行動が見られるときは、あなたの犬は権勢症候群の疑いがあります。
●犬が、オモチャで遊んでいるときに、オモチャを取り上げようとするとうなって威嚇をする。
●犬の食餌中に、食器に手を出すとうなって威嚇をする。
●犬をソファから降ろそうとすると、うなって威嚇をする。
●犬に話しかけても無視をする。
●飼い主が抱っこをして、犬を束縛しようとするといやがる。
●ドッグランなどで、「オイデ」による呼び戻しができない。
●飼い主に対して、オシッコをかけてマーキングをする。
●散歩のときに、犬が引っ張るままに散歩のコースを決めている。
権勢症候群(アルファ・シンドローム)について知りましょう
犬が家族という群れのリーダーになりたいと強く望むこと、自分がリーダーだと思い込み行動をすること、自らの地位をつくって守るため暴力的に群れを統率しようすることを指して、権勢症候群と呼びます。
犬は、古くから群れをなして生活してきました。群れをなす動物は、統制をとるためにリーダーを選びます。
犬は群れのリーダーを目指す動物で、自分を優位におきたがる権勢本能があります。
生後8か月くらいまでは甘がみが強くても、だだをこねる子どものようなものです。
ところが生後10か月もすると権勢本能が目覚め、飼い主に対して自らの力を教え込むような行動に出ます。
犬がかわいいからといって、犬を過保護に扱って甘やかし、犬のしたいようにさせてはいけません。
そのような飼い主の行動は「迎合的行動」(=下位者の行動)といって、犬からは飼い主が自分にこびを売っているように見えます。
そのような飼い主の言うことを聞く犬はいないでしょう。トイ・プードルは頭がいいので、その場にいる人や犬と自分の上下関係に敏感です。
犬には、飼い主がリーダーであることを教えましょう。
権勢症候群の犬には、どんな態度で接すればいいのでしょう?
まず、飼い主が犬の言いなりにならないことが重要です。
別項で記した「3つの約束」をよく思い出し、
●飼い主が犬の体に自由に触ることができる「タッチング」のしつけ
●飼い主が犬を呼んだら、すぐに足元へやってくる「オイデ」のしつけ
●飼い主の命令で、しっかりと待つことができる「マテ」のしつけ
からやり直しましょう。
散歩のときには、つねに犬が行きたがる方向とは逆に歩きます。
こうすることで、「飼い主は犬の思いどおりにはならない」ことを教えていきましょう。
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