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それぞれの行動の原因を見きわめ、ケースごとに対応を

飼い犬がほえたりかんだりすると、犬だけに問題があると考えられがちです。
しかし、人間にとっては困る犬の行動も、犬にとっては理由があるもの。
困った行動の背景にある主な理由を知っておきましょう。
特に②の社会化はとても重要なことです。
子犬を飼い始めたらすぐに、社会化のトレーニングを行いましょう。

①病気やけがのせい

まず確認が必要なのは、犬に病気やけががないか。
病気やけがで痛いところがあって攻撃的になるといった場合もあります。
すぐに診断してもらい、治療が必要です。

②社会化の不足

犬は生後4カ月ごろまでが、社会化の感受性期として最も大切な時期。
この時期、さまざまな人や動物、ものごとに慣れさせることが必要です。
社会化が十分に行われなかった犬はよその人や動物、外の環境におびえ、余計に警戒したりするために、それが問題行動につながってしまいます。

③生活状態が整っていない

必要な食事が与えられていない、運動不足でエネルギーが余って夜寝ないなど、生活状態が整っていないことが問題行動につながる場合も。
食事や運動、睡眠や排泄など、基本的な生活を整えてあげるだけでも、行動が良化することがあります。

④そのほか

しつけ不足、飼い主との良好でない関係やコミュニケーション不足、環境要因などさまざまです。

飼い主の手に負えない場合、専門家に指導をあおぐ

困った行動をやめさせるには、まずは犬をよく観察して原因を見きわめること。
原因がわからないまま無理やり言うことを聞かせようとすると、問題行動の修正がよりむずかしくなる場合があります。

飼い主の手に負えない場合は、動物病院で紹介してもらうなどして専門家に相談し、指導を受けながら、ケースごとに適切な対応をすることが大切です。

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