動物病院を決めておこう
犬の健康を守るために、かかりつけの動物病院を決めておきましょう。
通いやすいところで、設備と技術が整った動物病院を選ぶこと。
予防接種や健康診断などで定期的に通っていれば、いざというときも安心です。
子犬を家に迎える前に、口コミやインターネットなどで情報収集をし、診療日や1時間救急対応をしているかどうかもチェックしておきます。
具合が悪そうなときは、できるだけ早めに病院でみてもらうようにします。
病院内では感染やトラブルを避けるため、ほかの犬や動物と接触させないこと。
待合室では歩かせたりせずに、キャリーバッグなどに入れたまま床に置くか、犬が安心できるように抱っこしているといいでしょう。
食欲や排泄、症状などの伝え方
「いつごろからどのように具合が悪くなったのか」をきちんと伝えるために、メモして持っていくのがいいでしょう。
ごはんの時間と食べた量、排泄の状態や量、嘔吐したのならその時間などを、獣医師にくわしく伝えます。
下痢をしている場合は、便検査が必要となりますが、直腸に便がなく、その場で採便できないこともあるので、可能ならなるべく新しい便を持っていくようにします。
嘔吐した場合も、吐いたものを写真に撮っていくと説明しやすくなります。
異物を飲み込んだときは、どんなものを飲んだのか、同じものがあれば持参するといいでしょう。
ワクチン接種についても、いつどのようなものを受けたかを、答えられるようにしておきます。
診察台に乗せられると、犬が緊張しておびえることもあります。
触ってあげる、声をかけてあげるなど、落ち着けるようにやさしくフォローしてあげましょう。
病院選びのポイント
●設備と技術が整っている
●病気や治療法についてはもちろん、飼い方、食事、しつけなどについても、きちんと指導してくれる。
●必要な検査や予防接種などについてくわしく説明し、行ってくれる。
●病院内が清潔に保たれ、犬や猫の異臭やアンモニア臭などがしない。
●病院内が整理整頓されている。
●入院室の犬や猫の様子を常にスタッフが観察している。
セカンドオピニオン、サードオピニオンを求めよう
日本では、最初にかかったところや、家から近いところがかかりつけの動物病院となりやすく、その病院の設備や技術、方針を考えずに獣医師に全面的に従うというケースがよくみられます。
普段みてもらっているので、飼い犬のことをよく知っているかかりつけの獣医師は心強い存在です。
しかし、病気やけがの種類によってはその獣医師では対応できないこともあります。
特に、難しい病気にかかったときなどは、治療の選択肢がいくつか出てくるケースもあります。
動物病院は自由診療のため、診察料金や薬代などが病院によって異なります。
さらに、病院の設備や技術によって、受けられる検査や治療が違います。
ほかの病院にセカンドオピニオン、さらにはサードオピニオンを求めることも、場合によっては必要となってきます。
かかりつけの獣医師と相談した上で別の病院を紹介してもらい、犬のために納得できる方法を選ぶとよいでしょう。