困った行動 4.室内で排泄ができない
なぜ?
飼い主が、散歩=トイレタイムと決め、日ごろから外で排泄させていると、室内で排泄できなくなることがあります。
特に大型犬の場合、介護が必要になったときに室内でできないと困るでしょう。
こうしてみよう
まず、外でいつも排泄しているとき、
「ワンツー、ワンツー」「チッチ、チッチ」
などの排泄のコマンドをかけます。
最初は言葉をかけるだけでも大丈夫です。
その後、ほめることを繰り返しましょう。
コマンドでできるようになったら、室内でコマンドをかけ排泄を促していきましょう。
または、外の排泄しやすい場所(草むらや電柱下など)にペットシーツを置き、排泄するのを待ちます。
そこで犬が排泄したら、たくさんほめます。
それによって、ペットシーツ=排泄の場と学習させます。
そして、家の中でもペットシーツに排泄させ、うまくいったらほめることを繰り返すと、徐々に室内でするようになるでしょう。
ただ、いきなり外でさせるのをやめると、犬は排泄を我慢するようになってしまいます。
そこで、1日3回外に連れていって排泄させているなら、それを2回にして1回は室内でさせるなど、少しずつ宮内で排泄する回数を増やしていきます。
または、庭先→玄関の外側→玄関の中と、だんだん排泄する場所を室内に近づけていく方法もあります。
困った行動 5.マウンティングする
なぜ?
昔は、マウンティングは自分の力を誇示するために行われると考えられていました。
今は、うれしいときや環境が変わったときの興奮によって犬の性的本能が刺激され、それによって引き起こされる行動だともいわれます。
こうしてみよう
興奮したときにマウンティングをするようなら、エネルギーを発散させることが大切です。
たとえば、来客があったときにするなら、お客さんが来る前にたくさん散歩をして疲れさせておきます。
または、「オイデ」「マテ」など、マウンティングと同時にできない行動をさせるように指示を出すのも手です。
ただ、これには日ごろから飼い主に従うよう、しつけをしておくことが必要です。
困った行動 6.リードを引っ張る
なぜ?
飼い主より外の環境のほうが魅力的で、先へと進みたいのです。
また、犬には引っ張られると引っ張り返す「走性」という習性があります。
そのため、飼い主がリードを自分の側に引っ張っていると、犬も逆側に引っ張り返し、結果的に前にグイグイ進んでしまう場合も。
こうしてみよう
犬がリードを引っ張るときは、おやつを見せて飼い主に意識を向かせ、引っ張るのをやめたら与えましょう。
これを繰り返すうちに、飼い主のほうを意識しながら歩くようになり、結果的にリードの引っ張りが弱くなります。
飼い主について歩く練習もしっかりしましょう。
困った行動 7.呼んでも来ない
なぜ?
室内で呼んでも来ないのは、「オイデ」の練習不足でしょう。
外で来ない場合は、周囲のものに興味が広がり、飼い主に意識が向かないためです。
室内で「オイデ」ができても、外に出て環境が変わるとできないことはよくあります。
こうしてみよう
室内で呼んで来ないときは、「オイデ」が確実にできるまで、練習を繰り返してください。
外で呼んでも来ない場合は、まず、静かで人のいない公園などに行き、ごく短い距離から「オイデ」の練習を始めます。
飼い主との距離を少しずつ伸ばしていき、うまくできるようになったら、今度は人の多いところで「オイデ」ができるようにしていきましょう。
ただ、外では突発的な事故に備え、常にリードを離さずに練習することが大切です。